ブログを開設して運営してみたものの、時間がなくて取り組めなかったり、思った以上に収益化できなかったりして放置している方もいるのではないでしょうか。
あまり知られていませんが、個人ブログは売却することも可能です。
本記事では、個人ブログを売却する方法と注意点を解説します。今後もブログ運営を再開する予定がない方は、ぜひ参考にしてください。
売却されやすい個人ブログの特徴
個人ブログとひと言でいっても、サイトの特徴はさまざまです。まずは、買い手が見つかりやすいブログの特徴を見ていきましょう。
- サイト運営期間が長い
- コンテンツ数やクオリティが一定以上である(50記事以上が目安)
- PV数が一定数以上ある(月間1万PV以上が理想)
- 専門性の高いスキルや知識が求められない
- 運営者が変わっても違和感がない
最近は個人間だけでなく、個人対企業でブログの売却を行うケースも増えています。
サイト譲渡後に見込める収益額や運営のしやすさなどを総合的に評価した上で、評価額が決まることも知っておきましょう。
また売上アップやアクセス数増加など、サイトの成長率を上げやすくするために以下の作業を行うと買い手もつきやすくなります。
- 読者目線で記事の構成やビジュアルを修正する
- 記事をリライトして情報の鮮度を保つ
- 広告案件のリンク切れがないか確認する
ブログのメンテナンスに時間をかけるのは予想以上に時間と労力を使うものですが、収益性を高めるためには欠かせません。
少しでも高い評価額での売却を希望するのであれば、隙間時間を有効活用してサイトのクオリティを一定以上に保つように努力しましょう。
個人ブログを売却する方法
ここからは、個人ブログを売却する方法を解説します。
- 無料見積もり(査定)を申し込む
- 仲介業者・サービスを決める
- 売買交渉を行う
- 契約手続きを進める
- 移行作業を行う
- 取引完了
①無料見積もり(査定)を申し込む
売却を予定している個人ブログがどれくらいの価値があるのか、明確にするために無料見積もりを依頼します。
②仲介業者・サービスを決める
見積もりの結果を受けて、仲介料や手数料がいくらかかるのか確認します。
希望売却価格に近い仲介業者やサービスを総合的に判断して、決めるといいでしょう。
③売買交渉を行う
利用する仲介業者やサービスが決まったら、ブログを登録して売りに出します。
買い手が対象サイトに関する質問してきた際に迅速に対応できるように、以下の情報は最低限準備します。
- 直近の運営実績(PVやUUなど)
- 運営体制の詳細
- 譲渡理由
売りに出しても買い手が現れない場合は、公開している情報に不備はないか確認したり、価格の値下げを検討したりしたほうがいいでしょう。
④契約手続きを進める
買い手が見つかったら、ブログ売却に向けて手続きを進めます。
- 譲渡対象物の確認
- 契約書作成に必要な条件の合意
- 事業譲渡契約の締結
各仲介業者・サービスでは、サイト売却時の手順がしっかり決められています。売り手は手順通りに手続きを進めるだけなので、特に難しいことはありません。
⑤移行作業を行う
サイトの売却が決まったら、運営に必要なデータ(サーバーやドメイン、サイト内データ)の移行作業を行います。
ただし慣れていないとデータ移行に時間がかかったり、サイトそのものが消えてしまったりといった可能性もあります。
トラブルを回避してスムーズに作業を完了させたい場合は、費用はかかりますが代行業者の利用も検討してみるといいでしょう。
⑥取引完了
全ての手続きが完了し、買い手が問題ないと判断した場合は取引完了となります。
売り手に対して、仲介業者・サービスから売却費が支払われます。
個人ブログを売却するメリット
ここからは、個人ブログを売却するメリットを解説します。
- まとまった利益が得られる
- 買い手が求める情報が得られる
クオリティが高くニーズを満たしている個人ブログの売却ができた場合、数十万円、数百万円といったまとまった利益が得られます。資産を現金化したいと考える方にとっては、大きなメリットだと言えるでしょう。
また売り手として運営してきたサイトの情報を公開することで、現在どのようなサイトがインターネット上では求められているのかといったことも学ぶ良い機会が得られます。
個人ブログを売却するデメリット
ここからは、個人ブログを売却するデメリットを解説します。
- 希望価格で売却できない可能性もある
- 今まで得ていた利益がなくなる
ブログを売りに出しても、希望価格で売却できないケースも少なくありません。思っていた以上に利益にならないこともあります。
また今まで少なからず利益を上げていたブログの場合は、その収入源がなくなるため収入も減ります。
個人ブログを売却する際の注意点
個人ブログを売却する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。
①無料ブログは売却できない
売却対象となるブログは、WordPressなどのツールを導入したり、サーバー契約を行ったりと一通りサイト運営に必要な手続きが済んでいるものに限ります。
無料ブログは売却できません。これを知らずに第三者へ譲渡してしまうと、運営会社から規約違反とみなされペナルティを課せられることになります。
そのため将来的にブログの売却を考えている場合は、WordPressへ引越しする手続きを済ませることをおすすめします。
SEO評価を無料ブログ時代と変わらないものにするには、無料ブログの際に独自ドメインに切り替えてある程度安定した後に記事のURL単位で揃えて引越しすると安心です。
②直接取引は避ける
個人ブログの売却を行う際は、売り手と買い手が対等な立場で取引できる環境が必要です。
仲介業者やサービスを利用すると手数料がかかるからと直接取引を行ってしまうと、どちらかにとって有利な条件で契約が成立する可能性が高くなります。
- お金を支払ったのにサイトを譲渡してもらえない
- サイトを譲渡したのにお金を支払ってもらえない
- 取引そのものが成立しない
トラブルを避け、スムーズな取引をするためにも仲介業者やサービスを活用することをおすすめします。
③売り手は税金の支払いを忘れずに
買い手が見つかったからと言って、売却作業が完了したわけではありません。
売り手はブログを売却したことで利益(譲渡所得)を得たとみなされ、税金を支払う義務が発生します。
サイト所有期間が5年未満:所得税30%が発生(短期譲渡所得)
サイト所有期間が5年以上:所得税15%が発生(長期譲渡所得)
また個人ブログの売却をどのくらい行っているのかによっては、譲渡所得ではなく事業所得とみなされることもあります。どちらに該当するのか分からない場合は、管轄する税務署に問い合わせてみるといいでしょう。
個人ブログを売却して利益を手にしよう
今回は個人ブログの売却について、買い手が見つかりやすいサイトの特徴やメリット・デメリット、売却方法、注意点を解説しました。
売却したいと思ったときにスムーズに買い手が見つかるかどうかは、ブログの運営状況や将来性などさまざまな条件をクリアしなければいけません。
ドメイン代やサーバー代など、サイト維持費だけを支払い続けてブログを放置するよりかは、どれくらいの価値があるのか一度査定サイトに登録して見積もりを検討し、現金化することも考えてみるといいでしょう。