皆さんはVICTORという投資サービスを知っていますか?
VICTORは「シニア層でもできる最も簡単な副業」というキャッチコピーを謳っている、スマホを利用した投資サービスです。
開発者でもある坂井彰吾氏が広告塔を務めており、スマホを2回タップするだけという作業の容易さや未経験でも簡単にできるという点から、シニア層向けにアピールをしています。
一方で、ネット上では「坂井彰吾 詐欺」や「VICTOR 怪しい」といった、ネガティブな検索結果が見られるサービスでもあるのです。
そこでこの記事では、「VICTORが怪しいと噂されるのはなぜなのか?」や「坂井彰吾は詐欺師なのか?」などを徹底検証していきます。
VICTORへ実際に登録しての潜入調査や、利用者からの評判なども紹介していくので投資や副業に興味のある方は是非最後までお付き合いください。
VICTORとは?
VICTORは「シニア層でもできる最も簡単な副業」というキャッチコピーを謳っている、スマホを利用した投資サービスです。
開発者でもある坂井彰吾氏が広告塔を務めており、紹介ページには「シニア層の満足度NO.1」「副業史上最も簡単」といったアピールがされています。
紹介ページの内容から読み取れる情報をまとめると、以下の通りです。
- スマホを2タップするだけで利益がでる
- シニア層に対する満足度NO.1
- 最短30分で収益が発生
- 知識・スキル・経験・努力・学習の一切が不要
- 年間平均勝率95%年間平均月利45%が目指せる
確かに、これ程良いことばかり広告している副業なら、怪しく感じるのも無理はないでしょう。
最短30分で収益が発生する副業というだけでも、信じられないような内容と言えます。
VICTORのサービスはスポーツベッティングである
先に結論から言ってしまうと、VICTORのサービスはサッカーを用いたスポーツベッティングであり、ギャンブルを利用して稼ぐという方法なのです。
そういうと、何だギャンブルか・・・となるでしょうが、これであれば「怪しい」「詐欺」という疑いが一気に解消できます。
スポーツベッティングとは
スポーツベッティングとはスポーツ結果を予想する賭博、ギャンブルのことであり、日本ではサッカーくじや競馬などの公営ギャンブル、海外では主にブックメーカーと呼ばれるスポーツ賭け請負サイトのことを指します。
VICTORのサービスでは、サッカーの結果を予測するサービスを提供しているわけですね。
海外のスポーツベッティングはブックメーカーを利用する
ブックメーカーとは、スポーツベッティングが言葉の通りスポーツにベット(賭ける)行為のことを指すに対して、ブックメーカーはそういったスポーツベットの場を提供する企業のことを表しています。
日本で言うネット競馬のような役割をこなしており、ネット上での売買も取り扱っているのです。
すなわち、怪しいとされていた2タップで利益が出るというのは、ブックメーカーを利用することでネット上で売買取引が完結することを言っていたのですね。
VICTORのシステムは?
VICTORのサービスがスポーツベッティング、すなわちギャンブルであることは分かりましたが、それではどうやってこのサービスを使い稼いでいくのでしょうか?
ギャンブルである以上、普通は相応のリスクがあり利益を出せる保証など無いはずです。
にも関わらず、VICTORの紹介ページでは年間平均勝率95%年間平均月利45%が目指せるとあります。
その秘密は何なのでしょうか?
10年に及ぶ実績
VICTORのサービスは約10年の運営経験があり、実に1520名のユーザーに対して利益を出した実績があるそうです。
その間、絶え間なく集めてきたデータによって、より正確な予測ができるようになりました。
システムを長く利用することによる、精度の向上が見られるわけですね。
AIを利用した予測システム
上記の項目に付随する形で、VICTORのシステムは、人間の脳をモデルにしたアルゴリズムを採用しており、利用者が増えるほど精度を増していくそうです。
紹介ページでは、世界初の多層構造アルゴリズムを開発しており、蓄積されたデータを常に分析しているとあります。
今、市場に出ているAIアルゴリズムの種類は、大きく分けて「教師あり学習のアルゴリズム」・「教師なし学習のアルゴリズム」・「ディープラーニングのアルゴリズム」・「強化学習のアルゴリズム」の4種類であり、そのどれにも多層構造のアルゴリズムと言えるものはありません。
世界初のAIというのは、信憑性がありそうですね。
このAIに上記した10年に及ぶ蓄積されたデータを併用することで、より高精度な予測が可能としているのです。
英国ジブラルタルの認証持ち
VICTORのサービスは、英国ジブラルタルの認証を持っています。
このライセンスとは、そもそもジブラルタルでのギャンブルは、ジブラルタル政府のギャンブル部門によって規制されているのです。
ギャンブル業界でジブラルタル政府を代表する業界団体であるジブラルタル賭博賭博協会と協力してこのライセンスは管理されています。
ライセンス局は企業からの申請を審査し、最終的にジブラルタルの法律に基づいて運営を希望する企業にライセンスを発行する責任を負うのです。
そしてこの申請は、とても厳しい審査がある上に 遠隔ギャンブルのライセンス申請費用は 30,000 ポンド、2024年11月時点の日本円で約591万円が毎年かかります。
この認証を受け取るには、それだけ厳しい実績や公平性が必要なのです。
SSL対応のクラウドサービスでセキュリティーが万全
VICTORの紹介ページには、SSL対応のクラウドサービスでセキュリティーが保証されています。
これは、SSLサーバー証明書のことを指しており、この証明書はなりすましサイトや詐欺サイト、フィッシングサイトではないことを保証する証明書なのです。
また、スマホやPCといった端末のブラウザとサーバーとの間でのデータ通信が暗号化される機能も備わっているので、個人情報を扱う面でも安心材料でもあります。
開発者の坂井彰吾氏はどんな人物?
VICTORのサービスを開発した人物は、紹介ページ内で顔写真と共に紹介されています。
紹介されている経歴をまとめると、以下の通りです。
- 名前:坂井彰吾(さかいしょうご)
- 大学:慶應義塾大学卒業
- 職業:クオンツアナリスト
- AIやWEB3に精通した人脈を持つ
- 業界では名が通った実業家でもある
クオンツアナリスト(Quants Analyst)とは、上場企業の財務指標や株価などの大量のデータを統計的に分析して最適ポートフォリオ戦略を構築してファンドマネジャーに提供したり、証券アナリストの分析レポートに基礎資料を提供したりする仕事です。
主に株式調査部で活躍しする職業になります。
言い換えれば金融業のプロフェッショナルですね。
AIの開発やWeb3の技術面では、その人脈をフルに使い、システム開発に用いたのでしょう。
このことからも、VICTORのシステムが坂井彰吾氏個人の開発ではなく、多くの技術者によって手掛けられたものだと分かります。
Web3とは?
Web3はマンティックウェブ、人工知能、分散型技術(例えばブロックチェーンやデータプライバシー技術)などの進歩を統合する次世代のインターネットの形です。
ユーザーが情報をより効果的に探し、共有し、統合することで、インターネットをより自由で有用で安全な場所にすることを目的とします。
特商法に基づく表記を確認
VICTORはネット上でネガティブなイメージが持たれています。
それは、取り扱っているサービスがスポーツベッティングというギャンブルであることや、こういったサービスに詐欺企業が多いことなどが挙げられるのですが、詐欺の可能性を少しでも感じたのなら、特商法に基づく表記の確認をおすすめします。
特定商取引法(特商法)とは
特定商取引法は、事業者による違法・悪質な勧誘行為等を防止し、消費者の利益を守ることを目的とする法律です。
具体的には、訪問販売や通信販売等の消費者トラブルを生じやすい取引類型を対象に、事業者が守るべきルールと、クーリング・オフ等の消費者を守るルール等を定めています。
つまり、この特商法に基づく表記をしていない会社は、クーリングオフや問題が起こった時の対応などをする気がない会社であり、詐欺の可能性が高いと言えるのです。
VICTORには特商法に基づく表記がある
VICTORの紹介ページには特商法に基づく表記がしっかりとされていました。
販売事業者名 | 株式会社X-Style |
販売事業者所在地 | 東京都港区南青山2-2-15-531 |
代表取締役 | 中村浩規 |
電話番号 | 03-4400-0704 |
特商法に基づく表記では、運営会社名・住所・代表者名・連絡先の計4項目が必要なのですが、VICTORはすべての項目をしっかりと記載しています。
念のために、国税庁の法人番号公表サイトで、登記の確認も行いました。
会社名に住所と問題は無さそうです。
少なくとも、VICTORの運営企業が詐欺会社で多く見られる、実体のない架空会社な可能性は低いと言えます。
VICTORに登録してみた
次に、VICTORのサービスを受け取るまでの流れを、実際に登録して解説していきます。
サービス開始までの流れは以下の通りです。
- 紹介ページからメールアドレスを登録
- LINEに友達追加
- 動画の視聴
- 体験版のお試し
それぞれ見ていきましょう。
紹介ページからメールアドレスを登録
VICTORの登録は、紹介ページの「受け取りはこちらをタップ」というボタンをクリックして開始します。
スマホがあれば簡単に登録をすることができるので、PCで見られている方はLINEアプリが利用できる機器で試しましょう。
「受け取りはこちらをタップ」というボタンを押すと、メールアドレスの登録へと移ります。
LINEに友達追加
続いて、表示されるQRコードからLINEの友達登録を行います。
「坂井彰吾[公式]VICTOR」というLINEを登録して、以降はこのLINEトークで登録作業を進めるのです。
動画の視聴
LINEの友達登録を行うと、LINEトーク上でのあいさつ文から始まり、サービスの概要が送られてきます。
LINEトークでのやり取りをそのまま進めると、VICTORに関するサービスの詳細動画が送られてきました。
動画には、上の項目で説明したサッカーのスポーツベッティングを利用したサービスである点、「bet365」というサイトを使用することなど、VICTORのより詳しい内容が解説されます。
体験版のお試し
動画の視聴が終わると、VICTORの体験版をプレイすることができます。
オンライン上でデモトレードを行い、どういった作業で収益を出すのかの確認が可能です。
ただし、これはあくまで体験版なので、ネットサイトでの取引に限ります。
アプリを利用したトレードは、この時点では触れません。
VICTORのサービスは有料
登録や体験版のお試しまでは以上の流れなのですが、本格的にVICTORのサービスを利用するには、有料の参加費を支払う必要があります。
VICTORの利用料は198,000円
決して安い金額とはいえません。
年間平均勝率95%年間かつ平均月利45%という利率と、運用する金額も考慮して、慎重に参加すべきかを決めましょう。
VICTORの口コミや評判
次は、VICTORユーザーからの口コミや評判を紹介していきます。
シルバー世代を対象に集客していることから、全体的に年配男性の利用者が多いようです。
とにかく本当に隙間時間で稼げるのが助かります。
2タップで完了するというのもそうなのですが、必要な知識もいらず、面倒な勉強なども一切なしで収入を得られるというのが、本当にありがたいです。
VICTORを使うと、お金を稼ぐのが簡単になります。
72歳男性 整骨院経営者
年配の方であっても、年金を受け取りながら働いているという方が多くいます。
そんなユーザーにとっては、VICTORのスマホで時や場所を問わずに、簡単な作業で副収入を得られるという点が評価されているようです。
老後の収入確保のために始めたVICTORなのですが、簡単な操作が気に入っています。
これまで様々な投資に手を出してきたのですが、完全自動と広告されていた投資すらも、設定が難しくて始めることができませんでした。
しかし、VICTORなら普段全くスマホを触らなかった私ですら、簡単に利益を挙げることができたのです。
とてもありがたいです。
82歳男性 元タクシードライバー
こちらの方は、VICTORの前にも様々な投資サービスに手を出していました。
ですが、スマホをはじめとする機械を触るのに苦手意識があり、導入段階で挫折するのを繰り返したそうです。
対してVICTORの導入は、思った以上に簡単であり、分からなかったこともサポートを受けながら無事に開始できたそう、今では数百万の利益を得られたと語っています。
ネット上での評判は悪い
VICTORのサービスは、その容易さと実績の高さからユーザーには高い人気があります。
一方で、取り扱っているサービスがギャンブルな点や利用料金の高さから、ネット上の評判はあまり良くありません。
上の画像は、ネット検索で「VICTOR 坂井彰吾」で検索したものです。
怪しいや詐欺といった文面が目立ちます。
各サイトを確認した所、実際にサービスを利用したことのない方や、登録を進めて利用金額を見た人からの評価が低い傾向にあるようです。
【まとめ】VICTORはサービス内容や料金面から敷居が高いと思われている
この記事では、VICTORが怪しいと噂されるのはなぜなのか?や開発者である坂井彰吾氏の経歴などを解説していきました。
特商法に基づく表記の内容や坂井彰吾氏の経歴、英国ジブラルタルの認証があることを考慮すると、VICTORが詐欺会社である可能性は限りなく少ないと言えます。
登記を確認できた点も合わせると、少なくとも詐欺でよくみられる架空会社の可能性は無いでしょう。
ただし、サービスにギャンブルが関わっている点と利用料金の金額から、ネット上の評判が悪いのも確かなようです。
評判や口コミから、サービスの質や実績は確かなようなので、自身の運用資金やお財布事情を鑑みて、慎重に利用することをおすすめします。