IEOは仮想通貨取引所が仲介するプレセールで基盤プロジェクトの信用度が高くないとそもそも行うことができません。
日本ではすでにパレットトークン(PLT)・FCRコイン(FCR)、フィナンシェトークン(FNCT)のIEOが行われましたが、利確タイミングを見誤らなければ利益を狙うことが可能です。
今回はDMMビットコインとcoinbookの2社で同時に行われる「Nippon Idol Token(NIDT)」のIEOに注目したいと思います。
プロジェクトの詳細から購入方法、将来性など気になる要素は複数あると思うのでぜひ参考にしてください。
Nippon Idol Token(NIDT)の総合プロデューサーは秋元康
Nippon Idol Token(NIDT)は株式会社オーバースが発行・運営する仮想通貨です。
IEOの目的は世界に向けて新しいアイドルグループを結成するにとどまらず、ブロックチェーン技術やメタバースを使うことでファンとの新しい関係を築き上げることです。
IEOは2023年3月に申し込み開始となり、4月にはDMMビットコインとcoinbookの2社で取引開始されます。
同時に対象女性アイドルグループのメンバーが募集されます。
これは新規アイドルグループ創造プロジェクトと称されており、Nippon Idol Token(NIDT)はグッズ購入や投げ銭利用ができるようになっています。
Nippon Idol Token(NIDT)の資金調達で企画されること
新規アイドルグループ創造プロジェクト成功のためにIEOによる資金調達が行われるわけですが、実際に予定されているイベント等を説明いたします。
ブロックチェーン技術とメタバースの活用
新型コロナウイルスの登場によって活動制限が余儀なくされたアイドルたちにとって、メタバースはファンとの交流の場としてうってつけです。
仮想空間での仮想コンサート会場でのライブ、仮想スタジオや店舗を用いたファン交流を実現します。
この交流における基軸通貨としてNippon Idol Token(NIDT)を流通させることで価値を継続的に維持していくといいます。
アイドルグループの海外進出
日本の女性アイドルグループは国内を拠点にしているケースがほとんどですが、新規アイドルグループ創造プロジェクトでは海外進出も積極的に行えるようにファン層の拡大を図っていくようです。
とくにメタバースでは多言語展開によって海外ファンの獲得を容易にします。
また、メタバース内で新たにつくられるコミュニティ空間でファン同士とのつながりを活性化させ、コミュニケーションをサポートしながら、海外展開をしていくとのことです。
卒業メンバーをNippon Idol Token(NIDT)によってサポート
アイドルグループに属す女性の多くが10代~20代であり、人生の大半は個人で活動していくことになります。
この時にグループに属していたときよりも活動の幅が広がる人材はほんの一握りです。
卒業後に実社会において就業する際も年齢と社会人経験が不一致であり、大きなハンデとなってしまうケースも考えられます。
そんな卒業後の進路に不安を感じてしまわないように卒業メンバーに対してNippon Idol Token(NIDT)の付与を検討しているようです。
これは在籍時の活動実績に基づいて行われるので、如何にアイドル時代に爪痕を残せたかが重要になります。
ファン目線のアイドル活動が約束される
これまでのアイドル活動はスポンサーや芸能事務所、広告代理店等が介入してくることが多く、ファンのための活動がやりたくてもできないといった状況にありました。
いわゆる忖度というものは存在し、お金を出している人たちの意向がこれでもかと反映されてしまっていたわけですね。
しかし、今回のアイドルグループはNippon Idol Token(NIDT)のIEOによって資金調達を行って誕生するわけですので、トークンを保有してプロジェクトに貢献してくれるファンたちの意見は大いに反映される可能性があります。
Nippon Idol Token(NIDT)のロードマップ
【2023年3月】
・新規暗号資産の販売申込開始
【2023年4月】
・新規暗号資産の販売による資金調達
・暗号資産交換所(coinbook・DMMビットコイン)にて取引開始
・対象女性アイドルグループのメンバー募集開始
【2023年8月~9月】
・最終審査合宿を経てメンバー候補生決定
【2023年9月以降】
・歌・ダンス等のレッスン
【2023年第4四半期】
・お披露目・活動開始(ライブ活動・NFT等物販)
・デビューシングルリリース(楽曲)・メタバース始動
Nippon Idol Token(NIDT)のIEO参加・購入方法は?
Nippon Idol Token(NIDT)が気になった人もいると思いますのでIEO参加・購入方法についても解説します。
まずIEOの基本情報を確認してみましょう。
販売総数 | 3億NIDT(発行総数の30%) DMMビットコインとcoinbookで、それぞれ1億5,000万NIDTずつ |
販売価格 | 5円/NIDT |
販売総額 | 15億円 DMMビットコインとcoinbookでそれぞれ7億5,000万円ずつ |
払い込み通貨 | 日本円 |
申し込み単位(1口) | 1,000NIDT(5,000円) |
IEO販売数量 | 300,000,000 NIDT(3億NIDT) |
申し込み上限口数 | 1万口(1,000万NIDT、5,000万円) |
手数料率 | 8%(税込) |
販売(抽選)方法 | DMMビットコインは積み増し方式、coinbookはランダム抽選 |
ミニマムキャップ | なし |
販売成立条件 | なし |
抽選方法が仮想通貨取引所によって違いがあるので注意してください。
coinbookはランダム抽選なのでこれまでコインチェックが行っていたパレットトークンやフィナンシェトークンと同様であると考えられます。
一方でDMMビットコインは「積み増し方式」を採用しているので、全員に平等に分配されます。ただし、申し込みが早い人が1口単位での購入を優先されるので先着順であると考えるとわかりやすいです。
今回のIEOはトータルの口数が15万口ですので、仮に先着1番目の人が5,000万円分申し込んだとしても、各人に1口ずつ平等に分けられます。
これが申し込み人数が13万人だった場合は先着している2万人に1口ずつ再び分配されることになります。
※2口以上を申し込んでいる人のみ
上場のタイミングが2社で違うので注意
IEOは上場後1時間で大きく価格が乱高下する可能性があります。
今回はcoinbookの方がDMMビットコインよりも7時間早く取り扱いが開始となるので注意が必要です。
上場直後にある程度の注文が入り価格上昇した場合は売り抜ける人もいると考えられます。
DMMビットコインで取り扱い開始したタイミングですでに価格が下がってしまっていることも考えられます。
不安な人はcoinbookで申し込みを行うほうがいいかもしれませんね。
Nippon Idol Token(NIDT)の将来性や価格推移は?
Nippon Idol Token(NIDT)のIEOによって利益を得られる人もいると思いますが、今回は投資初心者にはあまり向かない案件であると考えています。
以下がその理由になります。
ファントークンは失敗しやすい
GMOコインで行われたIEOのFCRコインは上場当日に暴落してしまいました。
このFCRコインは、Jリーグ所属のプロサッカークラブ・FC琉球のファントークンとなります。
さらにコインチェックで行なわれたフィナンシェトークンも3月16日に上場を果たして、1週間もせずにIEO割れを起こしています。偶然にもこの記事を書いているタイミング(3月22日)でIEO価格を下回りました。
フィナンシェトークンもサッカーチームやアイドルグループを応援するためのファントークンの位置づけなので、Nippon Idol Token(NIDT)はかなり危険も付きまといます。
2つの取引所の上場時間が異なるので予想しづらい
先述したとおりcoinbookの方がDMMビットコインよりも7時間早く上場することで価格がどのように推移するのか読みにくいです。
とくにDMMビットコインでIEOに参加したユーザーは後手にまわることになるので注意が必要です。
IEOに参加したことがない人は今回のNippon Idol Token(NIDT)のIEO参加は慎重に判断したほうが賢明でしょう。
【まとめ】Nippon Idol Token(NIDT)のIEOは上級者向けで将来性も薄い
Nippon Idol Token(NIDT)について解説してきました。
あの秋元康がプロジェクトに関わるため注目は浴びそうですが、実際に48グループや坂道系も昔ほどの勢いがありません。
アイドルビジネスで大きく発展するというのが今の時代むずかしい気もします。
ファントークンという性質であるため直近の似たようなIEOと比較しても将来性を感じるかと問われれば微妙なところです。
IEO参加者は利確タイミング次第で大きく稼げる可能性がありますが、過度な期待は禁物でしょう。