皆さんは「SBI証券」という会社名を聞いたことがありますか?
証券とついていることからもわかるようにSBIが運営する証券会社なのですが、ネット上で「SBI証券は危険」「SBI証券はやばい」といったネガティブな検索結果がよく見られます。
そこで今回の記事では、「SBI証券は本当に怪しい会社なのか?」「実際に利用している人の評判や口コミはどうなのか?」をサービス内容と共に徹底検証していきます。
投資や資産運用に興味のある方は是非最後まで見て貰い、参考にして頂けると幸いです。
SBI証券とは?運営会社と会社概要
「SBI証券」は金融大手の「SBIホールディングスグループ」が運営するネット証券です。
SBIホールディングスグループはオンライン証券・銀行・保険などの金融サービス事業を中心に運営しています。
それ以外にもベンチャー企業への投資を主とするアセットマネジメント事業、医薬品・健康食品および化粧品などの開発・販売や、新薬の研究開発を行うバイオ・ヘルスケア&メディカルインフォマティクス事業など多くの事業を手掛ける一大グループです。
SBI証券はその大きなバックボーンに支えられ、720万以上の口座数や2000を超える投資信託本数を抱えます。
SBI証券の基本情報
商号 | 株式会社SBI証券 SBI SECURITIES Co., Ltd. |
---|---|
事業内容 | オンライン総合証券 |
代表者 | 北尾 吉孝、髙村 正人 |
住所 | 東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー |
設立年月日 | 1999年4月26日(商号変更日) |
資本金 | 483億2,313万円 |
主要株主 ※ | SBIグループ 100% |
URL | https://www.sbisec.co.jp/ |
SBI証券は、1999年10月にインターネット取引サービスを開始し、業界屈指の安価な手数料体系や魅力ある投資機会(商品・サービス)の提供、安全でより良い取引環境の提供を売りにする、証券会社の最大手企業へと成長しました。
結果、口座数、預り資産残高、個人株式委託売買代金において業界トップの地位を築き、現在ではリテール分野に加え、IPO・POの引受業務、事業法人・金融法人ビジネスや海外機関投資家ビジネスの強化など、ホールセール分野における業務拡大を続けています。
SBIホールディングスの基本情報
SBIグループは、2023年3月期より、証券・銀行・保険分野のグループ会社で構成される「金融サービス事業」、資産運用に関連するサービスを提供する「資産運用事業」、ベンチャーキャピタル、レバレッジド・バイアウト、事業承継などの各種ファンドの運営を行う「投資事業」、暗号資産マーケットメイカーや、暗号資産(仮想通貨)の交換・取引サービス、システムを提供する「暗号資産事業」、バイオ・ヘルスケア&メディカルインフォマティクス事業、Web3関連、アフリカ等の海外新市場に関する事業を行う「非金融事業」の5事業を展開しています。
金融サービス事業
- 証券関連事業
- 保険関連事業
- マネープラザ展開
- その他の金融サービス事業
- 銀行関連事業
- FX関連事業
- PTS事業
金融サービス事業はさらに7つの事業に別れ、証券や銀行、保険やFXなど金融サービスを多岐に渡り提供しています。
証券関連事業
SBI証券 | オンライン総合証券 |
SBIネオトレード | 証券金融商品取引業(証券取引) |
SBIベネフィット・システムズ | 確定拠出年金の運営管理業務、人事・福利厚生関連業務及びシステムアウトソーシング業務 |
SBIプライム証券 | 主に法人を対象とした金融商品取引および商品先物取の媒介・取次ぎ |
SBIマネープラザ | 保険代理店業務・金融商品仲介業・住宅ローンの代理業務・銀行代理業 |
SBIリクイディティ・マーケット | 外国為替証拠金取引等のマーケット機能の提供・システム開発 |
SBIクリアリング信託 | 利用者の安全性・流動性を確保した資産保全機能等の提供する運用型信託業 |
SBI FXトレード | 外国為替証拠金取引業 |
SBI BITS | 情報通信機器およびコンピュータソフトウェアの設計、開発、運用、販売、保守管理、監査およびリース業務等 |
SBIタイオンライン証券 | タイにおけるオンライン証券会社 |
SBIロイヤル証券 | カンボジアにおける総合証券 |
大阪デジタルエクスチェンジ | 株式等の私設取引システム運営、セキュリティトークンの取引所運営(予定)など |
ジャパンネクスト証券 | 私設取引システム(PTS)運営業務 |
上記の表からもわかるようにSBI証券は金融サービス事業の証券関連事業、その事業の中で更に13に別れたサービスの中の1つに過ぎないのです。
このことから、SBIというグループの規模の大きさが伺え.ます。
SBI証券のサービス内容
SBI証券はオンラインで売買を行う証券会社であり、口座数、預り資産残高、個人株式委託売買代金においては業界トップレベルの証券会社となります。
それではSBI証券の特徴を見ていきましょう。
SBI証券の特徴① 手数料が安い
SBI証券は日計り信用取引が手数料・金利ともに無料です。
なので個人のお客、デイトレードで少額の取引をするお客に人気なサービスです。
国内株式の手数料プランは以下2つのプランがあり、取引の頻度や取引金額により契約するプランが変わってきます。
アクティブプラン
少額取引を繰り返す行う方におすすめ
スタンダードプラン
1回あたりの取引額が高額の方におすすめ
アクティブプランの手数料
約定金額 | 手数料(税込) |
---|---|
5万円未満 | 0円 |
10万円未満 | 0円 |
20万円未満 | 0円 |
50万円未満 | 0円 |
100万円未満 | 0円 |
150万円未満 | 1,238円 |
200万円未満 | 1,238円 |
300万円未満 | 1,691円※以降、100万円ごとに295円追加 |
スタンダードプランの手数料
約定金額 | 手数料(税込) |
---|---|
5万円未満 | 55円 |
10万円未満 | 99円 |
20万円未満 | 115円 |
50万円未満 | 275円 |
100万円未満 | 535円 |
150万円未満 | 640円 |
3,000万円未満 | 1,013円 |
3,000万円以上 | 1,070円 |
100万円以上の取引をするならアクティブプランが、それ以上の金額を取引する場合はスタンダードプランがお得です。
25歳以下手数料無料
上記のプランに加えて、SBI証券のサービスで取引額・取引回数に関わらず25歳以下は、国内株式の現物取引手数料が無料というサービスがあります。
このサービスは26歳の誕生日を迎える前日までが対象なので、25歳以下の若者が取引を始めるのにSBI証券はメリットが大きいのです。
SBI証券の特徴② ポイントの積み立て・還元が優れている
SBI証券のスタンダードプランを見てみると、スタンダードプランの手数料は楽天証券やLINE証券と同額です。
しかし、SBI証券の場合は取引額に1.1%のポイント付与があります。
また、特定のクレジットカード(三井住友カード)と連携することで、更にポイントがたまるため、還元率が他の証券会社に比べ高いです。
証券会社別のクレジット連携還元率
証券会社 | 最大ポイント付与率 |
---|---|
1.SBI証券 | 2.0% |
2.マネックス証券 | 1.1% |
3.楽天証券 | 1.0% |
クレジットカードを連携した際のポイント還元率を、証券会社ごとに上位3社ピックアップしました。
SBI証券が2.0%と圧倒的ですが、連携できるクレジットカードは三井住友グループのものに限られ、それ以外のカードでは付与率が下がります。
ポイント2.0%の対象となるクレジットカードは以下の通りです。
- 三井住友カードVISAプラチナ
- 三井住友カードプラチナPA-TYPE
- 三井住友カードビジネスプラチナカードfor Owners
- 三井住友カードプラチナプリファード
SBI証券の特徴③ 米国株の種類が豊富
SBI証券は米国株の取扱数が豊富で、その数は5,500銘柄以上あります。
米国株は投資家の間で根強い人気があり、その理由としては「1株ごとの取引が可能」「配当が年4回の銘柄多数」といった利点や、何よりNYダウの平均株価が長期にわたる上昇トレンドにあることです。
日本の日経平均株価がほぼ横ばいからマイナスなことをふまえると、米国株の方が人気があるのも納得できるのではないでしょうか。
SBI証券の評判や口コミ
ここまで見ると、SBI証券は大手金融機関が運営する人気証券のように思われます。
しかし、ネット上で悪い口コミがあるのもまた事実です。
それではいよいよ、SBI証券の評判や口コミにどういったものがあるのかを見ていきましょう。
SOR注文とは複数市場から最良市場を選択して注文を執行する形態のことを指します。
それだけであれば問題ないのですが、SOR注文はSBI側で覗くことができ、HFTと呼ばれる超高速取引を成立させるアルゴリズムが個人投資家に不利になるような取引を成立させてしまうのです。
SBI証券はこのSOR注文を自動で行い、顧客側で変更ができなかったので、このTwitter主は怒っています。
こちらはSBI証券の取引画面が見づらいという口コミです。
似たような口コミが多く寄せられており、特にスマホのアプリによる取引画面がややこしいという意見が多くみられました。
こちらは楽天証券からSBI証券に移管する際、期限切れで手数料が発生したという口コミです。
移管による手数料の保証には翌月までの期限が設けられており、それを過ぎると手数料が掛かるのですが、移管元の証券会社から領収書が送られてくるまで、時間がかかる場合もあるので注意が必要になります。
良い口コミも紹介しましょう。
こちらは、積立式の投資を行う上で米国株が良いというツイートです。
現状、日本株の運用は難しく、上昇トレンドが続く米国株が注目されています。
米国株の銘柄数に自信があるSBI証券はまさに打ってつけといえるでしょう。
「楽天証券の単元未満株買えるってなると、新NISAはSBI証券にしようかと思ってたけどどうしよう… 米国株も買うから手数料の安いSBI証券のほうが良いか悩む」 / Twitter
Twitter
やはり、手数料の安さは魅力的なようです。
取引を続ける上で、他の証券会社からSBI証券に切り替える理由のほとんどがこの手数料の安さでした。
全体を見て、悪い口コミは取引画面の見づらさによるものが多く感じました。
しかし、良い口コミも多数あり、取引手数料の安さや米国株の銘柄数はちゃんと評価されているようです。
【まとめ】SBI証券はある程度蔵人向けの証券会社
この記事では、SBI証券のサービスや評判・口コミについて解説していきました。
SBI証券自体は、金融大手SBIホールディングスが運営している事業なだけあって、信頼できるサービスといえます。
また、取引にかかる手数料の安さやポイントの還元率、米国株の豊富さなど多くのメリットがあり、投資家にとって嬉しいサービスを提供しているようです。
一方で、取引画面の分かりづらさや、便利なはずのスマホアプリの使いづらさなど、投資を始めた初心者などは難しい証券会社でもあります。
なので、初心者に向いているといわれている、「マネックス証券」などである程度経験を積み、投資慣れをしてからSBI証券へ移行するのをオススメします。