小説が作成できるおすすめAIツール14選!創作された作品も公開

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AIツールは、さまざまなジャンルで活用が進んでいます。最近では、AIツールを活用して創作した九段理江さんの『東京都同情塔』が芥川賞を受賞したこともあり、小説ジャンルへの注目は高まるばかりです。

今回は、小説をAIツールで創作する際に役立つツールをいくつかピックアップしてお伝えします。

AIツールをうまく利用して、小説の創作における構成作成や執筆スピード向上などを図り、新たな作品を生み出したい人はぜひ参考にしてください。

目次

小説が書けるおすすめAIツール14選

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わずか数秒でコンテンツ生成ができるとも言われるAI。

作業効率と想像力が重要視される小説の創作において、AIツールの活用は執筆作業の短縮やアイデアのヒントの獲得などさまざまな面で有効です。

ツールを選ぶ際は、使いやすさや機能などに注目するのがおすすめです。

まずは、小説を創作する際におすすめのAIツールをピックアップして紹介します。

AIのべりすと|日本語特化のAI小説ツール

AIのべりすとの画像

AIのべりすとは、ゲームクリエイターのSta氏が開発・運営する日本語特化型のAIツールです。

執筆活動に役立つ小説モードと、キャラクターとの自然な対話に使えるチャットモードを搭載しています。

日本語ならではの言い回しにも対応しているので、的確な指示を与えることで小説の創作活動にも大いに役立つでしょう。

特徴・ユーザー登録不要
・日本語特化のAIツールで自然な文章を生成可能
・日本文学から現代のものまで対応ジャンルが幅広い
・日本語の言語モデルを利用
・商用利用可能
注意点・専門用語が多く慣れるまで時間がかかる可能性あり
料金月額1,060円〜
・無料版あり(機能や仕上がりの品質など制限あり)

最近では、指示を与えることでキャラクターを生成し、挿絵などに活用できる「お絵かき」機能も実装されました。

有料プランボイジャーなら、1回あたり約200文字のAI出力文字数が可能です。

AI BunCho|オリジナルの小説や漫画を生み出す

AI BunChoの画像

AI BunCho(エーアイブンチョウ)は、大曽根宏幸が開発したAIツールです。

小説の執筆やプロット作成をサポート可能で、オリジナリティの高い小説や漫画を創作したいときに役立つでしょう。

日本語言語モデルには、パラメータを60億採用。

違和感なく読みやすい日本語を生成可能です。

特徴・ジャンルやキーワードからタイトルを自動生成
・AIリレー小説機能搭載
・290万以上の作品を生成した実績あり
・日本語の言語モデルを採用
・商用利用可能
注意点・広告表示が邪魔になりスムーズな操作ができない可能性も
料金月額500円〜
※無料版あり(生成回数上限なし・広告あり)

すでに執筆した作品の続きや二次創作にも使える「AIリレー小説機能」やネタづくりのヒントにもなる「タイトル生成」「あらすじ生成」といった作品の可能性を広げる機能も充実しています。

ChatGPT|AIツールの代名詞的存在

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ChatGPTは、OpenAI社が開発したAIツールです。

チャット感覚で指示を出しながら、小説を創作できます。

無料で使えるGPT3.5と有料版のGPT4.0があり、文脈や品質を重視したい場合は後者を利用するといいでしょう。

特徴・ユーザー登録が必要
・チャット形式で創作活動ができる
・同ツールを使用した小説が芥川賞を受賞した実績あり
注意点・バージョンによって、出力結果に差が出るため満足度に影響も
料金・月額20$~
・無料版あり(GPT3.5)

日本語で小説を執筆する場合は、5,000文字程度であれば内容にブレがなく一定のクオリティの内容が生成できるといわれています。

また、プロンプトをもとに構成やキャラクターの描写をより適切にするためには、2,000文字程度で1章ずつ生成するのがベストです。

SAKUBUN|小説以外の文章作成もおまかせ

SAKUBUNの画像

SAKUBUNは、NOVEL株式会社が開発したSEOに特化した文章作成を得意とするAIツールです。

小説を含む100種類以上のテンプレートがあり、利用シーン別に適切な文章を生成できます。

小説を創作する際は、短編小説や二次創作を行いたい場合に役立つでしょう。

他にも、文章トーンの変更やチームでの共同作業、Word Press連携など作業の効率化が図れる機能も充実しています。

特徴・ユーザー登録が必要
・日本語対応で使いやすい
・小説以外にもさまざまな用途で活用できる
・短編小説や二次創作におすすめ
注意点・文章が単調になりやすい
・料金が高額
料金月額9,800円〜

Canva|Magic Writeで小説執筆が可能

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Canvaは、無料で使えるオンライン上のデザインツールです。

サービスの一つ、AI文章作成ツール「Magic Write」を使えばチーム単位で小説の執筆から表紙の作成まで対応できます。

特徴・他アカウントと連携しない場合は新規ユーザー登録が必要
・小説の執筆から表紙作成まで使える
・チームでの共同作業も可能
・無料版でも問題なく使える 
・商用利用可能
注意点・機能が豊富ですべての機能を使いこなせない可能性も
料金・年間11,800円/人(個人プラン)
・無料版あり

Open AIを搭載したAIストーリージェネレータは、生成したストーリーを元に画像が作れる機能も搭載しているため、よりリアリティのある作品に仕上げたいときもおすすめです。  

Cohesive|AIが自然な会話劇をつくる

Cohesiveの画像

Cohesive(コヒーシブ)は、Cohesive AI社が開発したAIツールです。

ストーリージェネレータをはじめとした、100種類以上のテンプレートから生成したいジャンルを選択するだけで文章や画像、音声などを生成可能。

AIツールに不慣れな人でも簡単に使えます。

読む側が思わず世界観に没入するレベルの自然な会話劇を作り出せる点は、Cohesiveの大きな魅力です。

特徴・ユーザー登録が必要
・100種類以上のテンプレートあり
・自然なストーリー展開ができる
・文章校正機能搭載  
・チームでの共同作業にも対応(有料プラン)
・多言語対応
注意点・文章生成後は翻訳する必要あり
料金月額15$〜(年払いの場合)
※無料版あり

生成された文章は、英語から日本語にツールを使って翻訳する必要はあるものの、ツール自体は日本語を標準言語に設定できるので操作性にはそれほど問題ありません。

note AI|使いやすくて短期間で小説が完成

noteAIの画像

note AIは、文章作成をサポートするAIツールです。

アイデアや構成の提案から表現の調整、タイトルの提案、翻訳まで全33個の機能を搭載。(全機能を利用するには法人向けプラン「note pro」への加入が必須)

クリエイターと読者の架け橋のような存在として有名なWebサービス「note」内で利用できます。

小説の執筆活動におけるアイデア出しや細やかな表現にこだわって創作活動を行いたい人にもおすすめのAIツールです。

特徴・ユーザー登録が必要
・ユーザー視点で使いやすいインターフェイス
・表現や文章のまとめ方など細かい部分までこだわりやすい
・多言語対応(翻訳機能)
注意点・全機能を利用するには法人向けの有料会員になる必要あり
料金・月額500円〜
・無料版あり

Easy-Peasy.AI|ジェネレータで簡単小説作成

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Easy-Peasy.AIは、要望を入力するだけで200個以上のテンプレートを活用しながら、小説をはじめとした90種類以上のコンテンツを生成できます。

各ジェネレーターを利用すれば、書き手の個性を残しつつ、ごく自然な仕上がりの小説を生成可能です。

物語の展開や文章が特徴的な作家であっても、作品がブレてしまうリスクはほぼありません。

また、文章の続きをAIで生成したいときは、「+++」と入力または生成ボタンをクリックすれば、執筆にかける時間も最低限にできます。

特徴・ユーザー登録が必要
・使いやすいインターフェイス
・多言語対応(40カ国語以上)
注意点・無料プランは機能制限あり
料金・無料版あり
・月額4.99$〜

Rytr|多言語対応でグローバルな小説を執筆

Rytrの画像

Rytr(ライトル)は、短時間でコンテンツを生成できるAIツールです。利用者数は700万人以上。

世界的に有名な企業も積極的に採用している実績もあります。

また、多言語に対応しているので、小説家としてグローバルな執筆活動を行う場合にも便利です。

40種類以上のテンプレートを搭載。

文章のユニークさを確認したり、適切な文章の表現やトーンを設定したりしてオリジナリティあふれる作品を創作したい人にはおすすめです。

特徴・ユーザー登録が必要
・世界的に有名な企業も多数採用
・チームでの共同作業もできる
・多言語対応
注意点・有料プランは高額なものも
料金・月額9$〜
・無料版あり

EdrawMind|マインドマップを活用して小説作成

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EdrawMind(エドラマインド)は、小説のアイデア出しの部分で役立つ機能を豊富に搭載したマインドマップ専用のAIツールです。

例えば、小説に登場するキャラクターを緻密に作り込んだり、細部までこだわって物語の展開を考えたりなど、使い方次第で一貫性のある小説を作り上げることができます。

使用シーンに合わせて、マインドマップとアウトラインの切り替えができるのもうれしいポイント。

小説を執筆する上で欠かせないスケジュール管理やチーム単位での共同作業にも対応可能できるなど、執筆作業以外のシーンでも役立つ機能も豊富です。

特徴・マインドマップに特化
・チームでの共同作業に対応
・情報整理にも使える
・スケジュール管理機能あり
注意点・無料版は作成後のマインドマップに透かしが入る
・個人契約の場合、最大3台のデバイスでダウンロード可能
料金・年額5,900円
・無料版あり

Catchy|多彩なツールで小説作成を手助け

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Catchyは、株式会社デジタルレシピが提供する国産のAIツールです。有名企業の導入実績多数。

記事タイトルや文章のリライト、漫画のストーリーのベース作りなど、140以上のツールを搭載しており、幅広いシーンで利用可能です。

日本語で基本情報を入力すれば、日本語で自動生成してくれるのでAIツールに慣れていない人でも安心して使えるのもうれしいポイント。

特徴・ユーザー登録が必要
・人間らしい文章が得意
・商用利用可能
注意点・無料版はチャットサポートなし、使用するツールによっては物足りない場合も
・全ての機能を利用したい場合は、無制限で利用できる「Pro」または「Enterprise」への加入が必須
料金・月額3,000円〜
・無料版あり

Perplexity AI|膨大なデータベースが小説の助けに

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Perplexity AIは、日本語にも対応した質問応答システムです。

情報源を提示しつつ、膨大なデータベースから要点をわかりやすくまとめる機能を搭載しています。

文章を生成する際は、小説の物語や背景に具体的な指示を出すことで、違和感のない作品作りが可能に。

なお、有料プランなら最先端のAIモデルを活用できる上に、検索回数も最大600回と増えます。

AIツールを活用しながら、完成度の高い小説を創作する際は利用してみるといいでしょう。

特徴・ユーザー登録が必要
・膨大なデータベースから必要な情報を抽出して提供
注意点・無料版での利用は1日50回まで
料金・月額20$〜
・無料版あり

Writesonic|Storiesのテンプレートが使える

Writesonicの画像

Writesonicは文章生成や画像、音声など、さまざまなコンテンツを生成できるAIツールです。ユーザー数は500万人以上。

100種類以上のテンプレートがあり、Storiesのテンプレートも使用できます。

物語のコンセプトやキャラクター設定などの指示に沿って、章ごとにアイデアを提案してくれるため、創作活動の効率化も図れます。

特徴・ユーザー登録が必要
・使いやすいインターフェイス
・校正機能が充実
・多言語対応
・人の手での修正も可能
・商用利用可能
注意点・情報の正確性は不明なので利用する際はファクトチェックが必須
料金・月額20$〜
・無料版あり

Transcope|SEOに強いが小説執筆に応用も

トランスコープの画像

Transcope(トランスコープ)は、SEO対策に強みを持つAIツールです。

高精度な分析機能に加えて、表記に関するチェック機能も充実しています。

テキスト以外にも画像や音声、CSVなどから文章を自動生成できるので、アイデア出しのヒントをもらいたい場合にも便利です。

SEOを意識した小説を創作する場合は、積極的に活用するといいでしょう。

特徴・ユーザー登録が必要
・SEOに強い小説を創作できる
・チェック機能が充実
・さまざまなコンテンツから文章を生成
・多言語対応
注意点無料版の利用は1週間のみで、生成可能文字数は4,000文字
料金・月額11,000円〜
・無料版あり

AIで実際に書いた小説事例

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小説を執筆する際はAIツールをうまく活用することで、執筆にかける時間を最小限にしながら、キャラクターの作り込みやオリジナリティの強化など、さまざまなことに時間を使えるようになります。

ここでは、2つのAIツール「ChatGPT」と「AIのべりすと」を使って生成した小説を一部紹介しますので、参考にしてください。

ChatGPTの恋愛小説

ChatGPTでは、以下のプロンプトを設定し文章を生成しました。

あなたは小説家です。以下の登場人物の設定を用いて恋愛小説を書いてください。

青木みこと
17歳、女の子、テニス部のキャプテン、気が強い、幼なじみの祐也にずっと恋している

長島祐也
17歳、男の子、バスケットボール部のキャプテン、真面目で負けず嫌い、幼なじみのみことが好きなことをずっと言えずにいる

こちらの設定で短編小説を書いてください

以下が、ChatGPTで生成した小説の一部です。

タイトル:「幼なじみという名の片思い」

青木みことは、高校のテニスコートに立っていた。長い髪をひとつに結び、額に流れる汗を手でぬぐいながら、彼女は次のサーブの準備をしている。テニス部のキャプテンとして、チームをまとめる責任感とともに、みことは毎日全力で練習に取り組んでいた。

部員たちの視線が、彼女の強い意志と情熱を感じ取っているようだった。対戦相手が構えるのを見届け、みことは力強くサーブを放つ。コートを縦横無尽に駆け回る彼女の姿は、周囲の誰もが目を奪われるほどに美しかった。しかし、彼女の目の前に広がるコートの外に、いつも気になる存在がいた。

長島祐也、バスケットボール部のキャプテンであり、みことの幼なじみだ。小学校からずっと一緒に育ってきた二人は、家族のような親しさを持ち続けていたが、その関係はいつしか微妙な変化を見せていた。みことは、祐也に対してただの友達以上の感情を抱いていた。けれども、彼女は自分の気持ちを素直に伝えることができずにいた。

「ナイスサーブ、みこと!」祐也の声が響き、みことは思わずそちらを振り返った。少し離れた場所で、彼はバスケットボールを片手に持ち、にこやかに手を振っている。祐也のその笑顔に、みことの胸がキュッと痛んだ。
「…ありがとう。」わずかに顔を赤らめながら、みことはそっけなく答えた。彼がこうして応援に来てくれることが、彼女にとってどれだけ嬉しいことか。けれど、その気持ちを伝えることは、今の彼女にはとてもできそうにない。

練習が終わり、テニスコートを後にするころ、祐也はみことを待っていた。彼はいつもそうして、何気なく彼女の隣に立っている。まるでそれが当たり前のことのように。「今日も良い練習だったな。さすが、うちの学校のエースだ。」祐也はそう言って、みことに微笑みかけた。彼のその笑顔は、まるで太陽のように暖かい。「祐也こそ、バスケの練習、ちゃんとやってるんでしょ?こっちからもよく見えるよ、あんたのシュート。」みことは少し照れながら、しかし、彼に負けじと返した。

「そりゃあね。キャプテンとして、負けてられないからさ。」祐也の目がキラリと輝く。お互いに負けず嫌いな性格は、昔から変わらない。二人は並んで歩きながら、どこかぎこちない沈黙が続いた。いつもなら、くだらない話や冗談を言い合って、笑いあうのに。最近は、そんな風に自然に話せなくなってきていることを、みことは感じていた。

「ねえ、祐也…」みことは、勇気を振り絞って口を開いた。彼女の言葉に、祐也は驚いたように振り向く。
「何?」「私、あんたのこと、ずっと…」そこでみことの声は途切れた。心臓が激しく鼓動し、体が震える。言いたい言葉が喉の奥に詰まってしまう。

「…好きなんだ。」その瞬間、祐也の瞳が大きく見開かれた。みことは、自分の口からその言葉が出たことに、自分自身が驚いていた。でも、もう後戻りはできない。「みこと…」祐也はゆっくりと彼女に近づき、深く息を吸い込んだ。

「俺も、ずっとお前のことが好きだった。」その言葉を聞いた瞬間、みことの目から涙が溢れた。祐也はそんな彼女を優しく抱きしめ、まるでこれまでの全ての感情を包み込むかのように、そっと背中を撫でた。「…もっと早く言えばよかったね。」みことは涙声で言った。「そうだな。でも、今伝えられた。それで十分だよ。」祐也は笑いながら、彼女の髪にキスをした。

二人は抱き合ったまま、長い間動かなかった。まるで、これまでのすれ違いや不安、そして隠し続けてきた気持ちを、お互いに確かめ合うように。その日、二人は幼なじみという名の片思いに終止符を打った。新たな関係の始まりを迎えた彼らは、これからもきっとお互いを支え合い、共に歩んでいくことだろう。

AIのべりすとのビジネス小説

AIのべりすとでは、以下のプロンプトを設定し文章を生成しました。

以下の設定を参考に、ビジネス小説を書いてください。

ひろむ:58歳、はやとの父親、不動産会社の社長、頑固な性格、いずれは息子に会社を継いでもらいたいと思っている
はやと:29歳、ひろむの息子、IT企業会社員、自由奔放な性格、会社経営に興味はあるものの不動産分野にはノータッチ、父から会社を継いだあとは新事業展開も視野に入れている

以下が、AIのべりすと(無料版)で生成した小説の一部です。

ひろむは今まで不動産関係の事業をいくつも手がけている。どれも成功しているのだが、その中でも大きく成功した事業が二つある。一つは都内に所有するビルの地下一階部分を改装して始めたレンタルオフィス事業、もう一つは、関西で地価が高騰しているエリアに目をつけて始めた投資用ワンルームマンション販売である。

レンタルオフィス事業では当初はうまくいったものの、ワンルームマンション販売が思ったように伸びず苦戦していた。そこで、はやとに会社を継いでもらい、はやとの手腕によってこの二つの事業を軌道に乗せてもらおうと考えていた。

一方、さきとはなは、さきの父親が経営する不動産会社の社長をひろむに継がせたいと考えている。はやとはいずれ会社を継いでもらうし、りかを将来結婚するのであればはやとの会社に入れてもよいと考えているが、さきと父親はもっと広い視野で次の事業展開を考えている。その候補の一つが海外投資である。

また、さき自身も今年中に起業したいという目標を持っている。当初はIT関係の会社を考えていたが、最近では全く違う業界の新規事業も考えていて、はやとに相談をしているところである。

ある日のこと、さきは自宅からほど近いカフェでひろむと会っていた。さきが独立起業を考え始めた頃、さきの父親は不動産関係の会社を継ぐことをさきに勧めていた。だが、今まで自分の力を試してこなかったことから、何も自分でビジネスをしていないことに不安を感じ始めていたのだった。そこで、父に内緒でどんどん人脈を広げていたのだ。そんな時に偶然出会ったのがひろむだった。

ひろむとは同い年であることもありすぐに意気投合したのだが、はやとの父親だとは知らなかったのだ。はやとのことはさきの父親の会社で働く一人の社員としてしか認識していなかった。だが、さきの父親からその話を聞いたひろむは、「世の中狭いなあ」と驚いたものである。

しかし、ひろむがはやとに事業を継いでもらいたいと考えていることはすぐにわかった。そこで、さきとはなは二人で協力することを決めたのだった。そして、今日はその第一歩として三人で会っていたのだった。

「それで、お父さまは何かおっしゃっていました?」さきの父親は、はやとを次の社長として考えているため、まずは会社の社員たちの意識改革からと考えていた。それが一段落したところで、さきにははやととの結婚の相談を持ちかけていたが、まださきが納得していなかった。

「まあそう急かずともいい。お前が会社員になるのを反対しているのではないぞ」
「そうではなくて」
「もう少し待ってほしいと言っておったな。まあ、そのうちにな」
ひろむはそう言うとコーヒーをすすった。そして、少し間をおいてから言ったのだった。
「さき、はやと君はお前の恋人であることは十分に承知しているし、けして反対しているわけではないぞ」
「でも、私はやはりお父さまに会社を継いでもらいたいのです」
「まあ焦るな。まだ時間はたっぷりある」

ひろむはそう言うとコーヒーカップを置いた。そして、さきの目を見て言ったのだった。
「だが、お前が今のまま独立起業するとなると話は別だ。それは許さん。お前は私の娘として会社に入るのだ」
ひろむは、娘の独立起業に関しては絶対に許さないという強い意志を示していた。それはさきにも十分に伝わったし、自身の能力不足も承知していた。

「わかりました」
さきもそう言うとコーヒーカップを手に取った。だが、ひろむの話はそれで終わりではなかったのだった。
「ところでな、お前に一つ頼みがある」
「はい」
ひろむは一呼吸置いて言ったのだった。

「……はやと君との交際を認めてやってもらえんだろうか?」
さきが驚いて父親の顔を見ると、そこには真剣にさきのことを思っている顔があった。
「どういうことですか?」
「いや、なかなか言い出せなかったのだが……はやと君はひろむの娘であるということを」
ひろむから意外な言葉が出てきて驚いていたさきだったが、ようやく冷静さを取り戻して言ったのだった。
「お父さまは、私が男の人と付き合っていることに反対なさっているのではなかったのですか?」
「そんなわけないだろう? 自分の子供の恋愛に親が介入することなどないのだぞ。ただ……」
そこまで言うと言葉が出なくなってしまったようだった。それをさきが助け船を出した。

「ただ?」
「はやと君は我が社の社員だ」
ひろむはそう言ってしばらく言葉を失ってしまった。すると、さきは続けて言ったのだった。
「でも、お父さまがはやと君と付き合っていることに反対することは目に見えていますから、それではやと君のことを好きになってもいずれ別れなくてはならなくなりますわ」

ひろむはそれを聞くと再び黙り込んでしまった。そして、少し間をおいてからようやく口を開いたのだった。
「私はな……お前とはやと君が将来結婚するのであれば、彼を社長にしたって構わんと思っておる」
「私ははやと君よりお父さまの下で働いていたいと思っています」
ひろむはさきの目を見て言った。
「いや、今のは言い方が悪かったな。お前とは対等に働いていきたいと思っているのだが、やはり跡継ぎは必要だ」
「でしたら私が継ぐことになればよいことです」
ひろむは再び押し黙ってしまった。そんなひろむのことをさきは少し強い視線で見つめながら言ったのだった。

AIのべりすとでは最初に設定していた登場人物以外にも多くの人物が登場し、少し複雑な物語を構成していました。

AIを使って小説を書く際のコツ

AIツールで小説を書くコツと書かれた画像

AIツールを使って小説を書く際は、いくつかコツを知っておくとAIツールのメリットを最大限に活かして創作活動ができます。

細かい設定の入力

AIツールは、ユーザーに提供する時点でさまざまな情報を学習済みです。

学習データとプロンプトを基に、オリジナリティあふれる作品を創作します。

ただし、AIは特性上、現時点ではあいまいな設定や複雑な要求には対応できません。

AIそのものが学習データをベースに文章などを生成するため、体験談や経験談の作成にも対応できないとされています。

「こんな小説にしたい」という、理想のシナリオがある場合は、できるだけ細かくキャラクターの設定やジャンルなどを明確化した上で生成することが大切です。

編集を繰り返してブラッシュアップ

AIツールは、一定の精度で文章を生成できるわけではありません。

例えば、専門的な知識や文脈に応じた適切な表現などは、バラつきがあるので人間によるチェックが必要不可欠です。

また、事実とは異なる記載があることもしばしばあります。

品質保持のためにも、生成後の文章はファクトチェックも含めて何度もブラッシュアップしましょう。

AIツールによっては、表記の揺れや誤字脱字などをチェックできるものもあります。

個人の範囲で楽しむのではなく、販売など商用で小説の創作を行う場合は、積極的に補助ツールも活用するといいでしょう。

複数ツールの掛け合わせ

AIツールを使って小説を執筆する場合は、複数ツールを利用するといいでしょう。

同じ条件を設定して文章を生成後、それぞれが得意とする部分をうまく取り入れることで、作り手の個性はそのままにしながら、オリジナリティの高い作品を作ることもできます。

コストを抑えたい場合は、無料プランである程度機能が使えるツールを複数使ってみるのも手です。

AIツールで作成した小説の著作権は複雑

AIツールの著作権は複雑と書かれた画像

すでにお伝えした通りで、AIツールはさまざまなデータを基に設定に従って文章を生成します。

生成した文章によっては、すでにある作品に酷似した展開になっているものもあるので注意しましょう。

前提として、AIツールが生成した小説の著作権はユーザーにあります。

ただし、類似性や依拠性があると判断された状態のものを利用すると、著作権侵害となりトラブルに発展する可能性もあります。

利用するAIツールの規約も含めて、しっかりと確認してから生成した作品は使用しましょう。

【まとめ】AIツールを使って小説の創作活動の可能性を広げよう

小説の創作活動において、執筆時間の短縮化やアイデアの引き出しを広げるといったことは簡単にできるものではありません。

AIツールを活用すれば、小説家の個性を大切にしながら、ストーリーに面白さやユニーゆさを付け加えることができるので、より満足度の高い作品に仕上げやすくなります。

創作活動を充実させたい人は、一度、AIツールを利用してみてはいかがでしょうか。

副業探偵ジョブズ
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この記事を書いた人

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